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下書き内容
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こんにちは、…ええと、椅子に座ろうと悪戦苦闘している方々は手元にある手摺をご使用下さい。そうそう、それです。この外宇宙支部では重力が地球より小さい場所がほとんどなので、慣れるまではそのようにして座ることをお勧めします。慣れれば私みたいに大きな重力のある生活と同じ様に生活することが出来ます。
では、全員が着席できたようなので自己紹介をさせていただきます。私の名前はファグナ・イクォント、財団では研究員として働いています。皆さんのオリエンテーションを担当させていただくのでどうぞよろしく。あ、英語はちゃんと出来ますので大丈夫です。
皆さんが今いる場所は3時間ほど前に宇宙船から見た通り地球ではありません、
では、このオリエンテーションは終了となります。あ、一つ言い忘れていたことが、地球のように椅子から立ち上がると力が大きすぎて……この様に天井に頭をぶつけることとなります。椅子は戻しておきますので、自力で退出して下さい。ここまで椅子やら食べかすやらが散らばっていると、流石に八本足のタコ星人でも対処しきれませんからね。
こんにちは皆さん、席に着いてください。上手く身体が動かせないようであれば、周りの手すりなどを使っていただいても結構です。なにせ、ここの重力は地球の6分の1ですから。机の上のホットドッグはご自由にどうぞ。有名なクレフ博士のマフィンのように、妙な仕掛けを仕込んでいるわけじゃありません。ただ、製造工程が少し特殊なだけです。
そう、製造工程です。そのホットドッグに使われているソーセージは、豚の幹細胞を培養したものを成形したものですし、パンには小麦ではなく[今後考えます]を使っています。使われているソースも培養した数種類の微生物を使っているもので、うちの炊事斑の自慢の種です。美味しいですよ。
[導入・オリエンテーションの目的を示す]
この地球上にこれだけ異常存在がひしめいているのだから、地球の外にも当然たくさんの異常存在があるはずだ。ならばそれらに対しても財団は収容を試みなければならない。そういった発想が生まれるのは当然のことで、20世紀初頭には既に、小規模なグループ内で外宇宙への進出が検討され始めていました。とはいえ、本格的に外宇宙支部が設立に向けて動き出したのは、それからおよそ半世紀が経過してからのことになります。
本格化の要因はいくつかあります。一つは技術の成熟。第二次大戦のおりにドイツのV2ロケットがドーバー海峡を越えてロンドンに着弾したことは、ロケットによる宇宙航行が現実味を帯びたことを示すには十分な出来事でした。もう一つは、外宇宙に存在する異常存在が実際に確認され始めたことです。1968年にはSCP-1548が観測され始めましたし。[もう1つくらい例を挙げる]。そして何よりも、1947年のロズウェルでの出来事、これがO5たちに外宇宙支部の設立を決意させることになったのです。
[施設・規模などの概要が入る]
[まとめ・書きかけ]そんなわけで、外宇宙支部の業務は確保、収容、保護以前に、「宇宙」というそれ自体過酷な環境に人智を駆使して挑んでいくものになります。今、皆さんの指先についているソース、それは宇宙空間という制限だらけの空間でなんとかして美味しいものを食べてやるという果敢な挑戦の産物であり、外宇宙支部の姿勢の象徴でもあるのですよ。そして、皆さんも明日からその戦列に加わることになるわけです。
こんにちは、皆さん。私は外宇宙部門、月面エリア-XXX所属のアイザック・ハインラインです。今日は皆さんのオリエンテーションを担当させていただきます。
ちなみにベーグルはありませんので悪しからず。ここは宇宙と言う広い大洋に浮かぶ小島の1つ、主にコストやリソースの関係でどうしても地上と同じように、とはいかないもので。代わりと言っては難ですがお手元のドリンクとビスケットをどうぞ。そうそう、その「ココア」と書いてある飲料パックと「フルーツビスケット」と書いてある食料パックです。やや手前味噌ですが、案外いけるんですよ、それ。……ね?
さて、では早速ですが本題に入らせていただきます。
こんにちは、皆さん。私は財団外宇宙部門所管、月面ツィオルコフスキークレーター基地所属のイレーネ・ハーケ博士です。今回のオリエンテーションを担当させていただきます。
ええ、おかけになってください。ああ…座りなれてないんですね。手すりがありますからそれを支えにして、ベルトで体を固定してください。慣れれば大したことはありません。ほら。
着席しましたね?よし、完璧です。では始めましょう。
えっ?ベーグルは無いのかって?ここではできる限りの自給自足が原則です。ベーグルを運ぶエネルギーがあれば、より多くの資材や水といったものが運べるのですから。
そのかわりにクッキーをどうぞ。テーブルの上に飲料パックと一緒に無雑作に並べられている、そう、それです。保存用なので、味と硬さが気になる人は紅茶で流し込んでくだ…ごめんなさい。
先程お配りした封筒の中に個人カードが入ってますから、マトモな食事にありつきたい人はこの後食堂に行って、スペシャルランチでも頼むと良いでしょう。培養肉とか微生物と言われると薄気味悪いかもしれませんが、ここでも美味しい生活を維持したい職員達の努力の結晶ですから。
では、気を取り直して。
皆さんは、私達"外宇宙部門"が"外宇宙支部"と呼ばれていることはご存知でしょうか。ただの一部門にすぎない我々が何故そう呼ばれているかは単純明快。世界各国に置かれる支部に匹敵する権限と財産を委ねられているからです。
とはいえ、これから皆さんが配属される外宇宙支部の勤務環境は正直に言って、地球上より確実に制限されたものになるでしょう。太陽系外縁の基地では非常用の備蓄を除けば必要以上の物資は手に入ることはありませんし、節電、節水が欠かせません。
月は地球に近いこともあり、設備環境が整っていることから、比較的自由はありますが、水や食料は勿論の事、物資、エネルギーの必要以上の消費は地上以上の罰則付きです。場所によっては罰則は給料からではなく、その命で払って頂くので、月勤務は幸運ですね。
コホン…。はい。
新人職員の何人かが始末書を書いている裏では、配分の再調整や輸送物資の内訳変更といった多くの仕事が実行されることになります。大丈夫、これは新人職員が配属されたときの恒例行事です。
外宇宙部門の仕事には、財団の命題である、確保(Secure)、収容(Contain)、保護(Protect)に加えて、探査(Explosion)、発見(Discovery)、観察(Observation)があります。
外宇宙に存在する異常存在の多くは、残念ながら我々の知をもっても不可解なものだけでなく、地球から光年単位で離れているもの、実在こそ明らかだが見つからない、見つけられないもの、地球に接近した場合最悪人類が滅ぶもの、といったそもそも収容不可能なものもあり、収容に地球上での倍以上の手間がかかるものが殆どです。
そのため、観察と研究が外宇宙部門の主な業務と成ります。これは異常存在コミュニティが外宇宙に進出したあの頃から多少の差はあれど、変わらない業務です。
この点においてはGOCも同じであり、外宇宙においては、財団とGOCは友好的関係を維持していると言えるでしょう。だって、破壊できないんですもの。現に宇宙で財団が運用している装備品の多くは、技術協定で獲得した"奇跡論"が使われています。
さて、このオリエンテーションはあくまで"外宇宙部門の"オリエンテーションの為、これから皆さんの配属先で業務別のオリエンテーションが行われます。
はい。終了時刻も迫ってきたのでオリエンテーションを終了しようと思います。
あと、最後に慌てて入ってきたそこの貴方。入り口においてある封筒、忘れずにもらっていってください。一枚目の始末書、わざわざ取りに行きたくないでしょう?資料と一緒に入ってますから。
最後に一つ。ヴェルナー・フォン・ブラウンの言葉を借りて。「新人職員にとっての2つの大きな問題は重力と事務仕事だ。月の重力にはじきになれるだろうが、事務仕事は時に圧倒的すぎる」。
お疲れさまでした。解散です。後ろの扉からお帰りください。ああっ、慌てて立ち上がらないで…!
こんにちは、皆さん。私は財団外宇宙支部所管、サイト-0012、通称ツィオルコフスキークレーター基地所属のイレーネ・ハーケ博士です。専門は外宇宙心理学で、ファーストコンタクト時の地球外知的生命体の心理について研究しています。ちょっと遅刻の人が来るまで話しましょうか。
ええ、おかけになってください。ああ…手すりがありますからそれを支えにして、ベルトで体を固定してください。慣れれば大したことはありません。ほら。
私の専門は前述の通り、ファーストコンタクト時の地球外知的生命体の心理を研究することなのですが、そもそも知的生命体の思考というのは文化・社会背景に大きく左右されるのです。行動も同じですね。例えばサムズアップは、英語圏では肯定的意味を持ちますが、中東では侮辱と取られます。
ファーストコンタクトで手を振ったり、旗を上げたり、発光信号を送ったりしたとき、それが相手を怒らせる行為だったとしたら…。そしてこれらが発生したときどう対処すればよいか。文化研究にも隣接する分野なのですね。
ううん…取り敢えず5分過ぎたので、始めますね。
えっ?ベーグルは無いのかって?ここではできる限りの自給自足が原則です。ベーグルを運ぶエネルギーがあれば、より多くの資材や水といったものが運べるのですから。
そのかわりにクッキーをどうぞ。テーブルの上に飲料パックと一緒に無雑作に並べられている、そう、それです。保存用なので、味と硬さが気になる人は紅茶で流し込んでくだ…ごめんなさい。
先程お配りした封筒の中に個人カードが入ってますから、マトモな食事にありつきたい人はこの後食堂に行って、スペシャルランチでも頼むと良いでしょう。培養肉とか微生物と言われると薄気味悪いかもしれませんが、ここでも美味しい生活を維持したい職員達の努力の結晶ですから。
では、気を取り直して。
これから貴方達の配属先である"外宇宙支部"はここ月の他、太陽系各地に施設を持つ、財団の宇宙担当組織です。外宇宙支部には地上の各"支部"に匹敵する権限と財産が与えられています。
とはいえ、これから皆さんが配属される外宇宙支部の勤務環境は正直に言って、地球上より制限されたものになるでしょう。太陽系外縁の基地では非常用の備蓄を除けば必要以上の物資は手に入ることはありませんし、節電、節水が欠かせません。
月は地球に近いこともあり、設備環境が整っていることから、比較的自由はありますが、水や食料、空気は勿論の事、物資、エネルギーの浪費は地上以上の罰則付きです。場所によっては罰則は給料からではなく、その命で払って頂くので、月勤務は幸運ですね。
コホン…。はい。
新人職員の何人かが始末書を書いている裏では、配分の再調整や輸送物資の内訳変更といった多くの仕事が実行されることになります。大丈夫、これは新人職員が配属されたときの恒例行事です。
財団の理念は、確保(Secure)、収容(Contain)、保護(Protect)ですが、私達"外宇宙支部"の仕事は言ってみれば、探査(Search)、発見(Discover)、観察(Observe)です。観察は、研究(Research)としてもいいですね。
外宇宙に存在する異常存在の多くは、残念ながら我々の知をもっても不可解なものだけでなく、地球から光年単位で離れているもの、実在こそ明らかだが見つからない、見つけられないもの、地球に接近した場合最悪人類が滅ぶもの、といったそもそも収容不可能なものもあり、収容に地球上での倍以上の手間がかかるものが殆どです。
そのため、研究が"外宇宙支部"の主な業務と成ります。これは外宇宙に進出した頃から多少の差はあれど、変わりません。
この点においてはGOCも同じであり、外宇宙においては、財団とGOCは地上と同様の友好的関係を維持していると言えます。技術共有協定も締結されていますし、そもそも、宇宙ではアノマリーを破壊することは難しいですからね。とはいえ、たまに"不慮の事故"が発生してしまうらしいですよ。
一方、国家の宇宙開発機関との関係は友好…というよりは財団側が利用する形が多いです。いま椅子に座っている人の中には、組織にいた時、優秀な人材がどこかに引き抜かれたり、謎の宇宙船を見つけたと喜んでたら闇に葬られたりした人もいるでしょう。それが幽霊のような秘密組織のせいだという噂もご存知のはず。ようこそ、今日から貴方も"幽霊"です。
さて、このオリエンテーションはあくまで"外宇宙支部の"オリエンテーションの為、これから皆さんの配属先で業務別のオリエンテーションが行われます。
はい。終了時刻も迫ってきたのでオリエンテーションを終了しようと思います。
あと、最後に慌てて入ってきたそこの貴方。入り口においてある封筒、忘れずにもらっていってください。その中身がないと業務も食事も睡眠もできませんよ。
最後に一つ。ヴェルナー・フォン・ブラウンの言葉を借りて。「新人職員にとっての2つの大きな問題は重力と事務仕事だ。月の重力にはじきになれるだろうが、事務仕事は時に圧倒的すぎる」。
お疲れさまでした。解散です。後ろの扉からお帰りください。ああっ、慌てて立ち上がらないで…!