星辰の巓ああ如何に高きぞや
──ヨブ記 22:12
事物の理は遠くして甚だ深し 誰かこれを究むることを得ん
──傳道之書 7:24
共に明治元訳聖書より
連絡
プロメテウスフォーマットの作品を一個書きました。
批評等大歓迎です。
自己複製装置を用いた小惑星からの採掘のための認可計画
始動
19██年、ナチス・ドイツのV1開発と[検閲済み]によって宇宙開発の可能性を財団評議会が認識。宇宙探査への投資を開始した。
発展
冷戦とそれに伴うパラテック・バブル。世界オカルト連合──GOCとの技術開発競争が激化。プロメテウス・ラボ大儲け。
転換
冷戦の集結、パラテック・バブル崩壊、プロメテウス・ラボ倒産。20世紀最後の大動乱の時代である。
再起
ミレニアム協定、共同研究所計画、FTLドライブの開発。ついに財団はスペースオペラに手を伸ばそうとする。
未来
何が起こるのだろうか?我々はまだそれを知らない。
人間という生き物はどうしても遠くに行きたいらしい。
ジュール・ヴェルヌがぶち上げた月に巨大な大砲で行くというアイディアはツィオルコフスキーという未来から来たような人間により液体燃料を用いた多段ロケットという形に修正されつつ、オーベルトによって兵器として開発された後フォン・ブラウンという化け物とかと合衆国の意地と覇権をかけた計画によって実現された。今まで公式に月に行った人間はニール・アームストロングを始め12人。
が、それはあくまで"公式には"だ。
本来なら1ダースの人間を月に送り込むだけで国家を傾けるほどの予算と人員が必要だし、それだけの動きをすれば必ず誰かが気づく。事実、財団や世界オカルト連合といった列強諸国に匹敵する予算を持つ団体ですらロケットによる宇宙開発は事実上断念していた。だが、科学がなしえないことを可能にする方法がある。
統一奇跡論。
奇跡を解析し、魔術を科学に堕とした学問。人類の隠れた技術の結晶の頂点、不可能であることをそれが不可能であるがゆえに実現する技術。
そう。財団とGOCは月に基地を作り上げたのだ。
世界オカルト連合-"財団"共同研究センターツィオルコフスキークレーター分室。
通称「月面ウロボロス基地」。
全周300kmの超大型加速器、1000人の生命を半永久的に維持できるシステム、世界最大の転送陣を備えた施設に私は向かっている。
──2002年、財団研究員であった小沼氏の手稿より
財団の保有する艦の一例
(まだ設定はいい加減なものなので参考にしないように)コランダム級太陽系外縁調査用汎用総合探査艦 | |
FSS-0037 "アロナクス" | |
全長 | 120m |
全幅 | 48m |
全高 | 32m |
駆動方式 | 比推力可変型プラズマ推進機 |
発電方法 | ラスター・ヤン式トカマク型D-T核融合炉(株式会社ハイペリオン原子製) |
保有兵装 | ターコイズ級小型偵察艇 12機 紫外線レーザー放射システム 1門 |
標準乗組員数 | 50名 |
最高速度 | 0.08c |
設計 | 第七設計部門 |
製造 | アルテミス造艦センター |
特徴的な搭載設備 | 可変遠心力発生装置、1ギガバイト量子演算システム |
運用担当部局 | 第66宙間探査部隊 |
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